大崎でオールオン4を検討中の方へ|費用・治療期間・リスクを歯科医が解説

   

Q.歯をほとんど失っても、もう一度しっかり噛める歯は取り戻せますか?
A.選択肢のひとつがオールオン4(フルアーチインプラント)です。
片顎あたり最少4本のインプラントで、連結した人工歯をまとめて固定する治療法で、総入れ歯のようなズレや外れにくさが期待できます。
ただし外科手術を伴う自由診療で、適応には精密検査が欠かせません。
気になる症状や入れ歯のお悩みがあれば、早めに歯科でご相談を。

 

みなさん、こんにちは。
大崎オーバルコート歯科・矯正歯科室 院長の小林です。
当院は東京都品川区、JR大崎駅から徒歩4分のところにあります。
重度の歯周病や虫歯、加齢などで多くの歯を失い、「このまま総入れ歯になるしかないのだろうか」と不安を抱えて来院される方は少なくありません。
「インプラントは高額そう」「手術が大変そうで踏み切れない」というご相談もよくいただきます。

この記事では、オールオン4とはどのような治療なのか、費用や治療期間、メリットとデメリット、そして手術に伴うリスクまでを、患者さんから実際によくいただく質問を交えながら順にご説明します。
オールオン4は、1本ずつ埋め込む通常のインプラント治療と同じインプラントを土台にしながら、多くの歯を失った方向けに本数を抑えて設計する方法です。
そのため通常のインプラントとの違いにも触れながら、フルアーチインプラント(オールオン4)にしぼって掘り下げていきます。
オールオン4そのものの概要は、当院のオールオンフォー紹介ページでもご確認いただけます。

 

オールオン4とはどんな治療か

オールオン4とは、片顎につき最少4本のインプラントを埋め込み、その上に連結した人工歯を固定する治療法です。
通常のインプラント治療では、失った歯の本数に応じて複数本のインプラントが必要になることがあり、ほとんどの歯を失っている場合には、片顎で8〜10本以上を埋め込むケースもあります(埋入本数は症例によって異なります)。

これに対してオールオン4は、骨量が比較的豊富な部分を活用し、インプラントを適切な位置と角度で埋め込むことで、4本だけで片顎全体の人工歯を支えます。
埋め込む本数を抑えられるため、身体的・経済的な負担を軽減できる可能性があります。
症例によっては手術当日に仮歯を装着できることもあり、歯がない期間をできるだけ短くしたい方にも向いています。

歯を多く失ったまま放置すると、噛む力(咀嚼)や飲み込む力(嚥下)といった口の機能が低下し、食生活に支障が出ることがあります。
厚生労働省 e-ヘルスネットでも、咀嚼効率の低い人ほど体重減少や低栄養のリスクが高いと報告されている点や、口の機能の衰えが栄養状態・フレイル・サルコペニアにまで関係するとされている点が示されています。
だからこそ、失った歯をどう補うかは、見た目や噛み心地だけの問題ではないのです。

 

総入れ歯・通常のインプラントとの違い

歯をすべて失った場合、主な選択肢は「総入れ歯」「通常のインプラント」「オールオン4」の3つです。

総入れ歯は保険診療でも作れ、費用を抑えやすい治療法です。
一方で顎の粘膜の上に乗せる構造のため、ズレたり外れたりしやすく、硬いものが噛みにくい、会話中に外れないか心配といったお悩みを抱える方もいらっしゃいます。

通常のインプラント治療は、失った歯1本に対して1本ずつ人工歯根を埋め込み、その上に被せ物を装着する方法です。
天然歯に近い噛み心地が期待でき、残っている歯への負担を抑えやすいのが特徴です。
数本だけを失った方には通常のインプラントが第一の選択肢になることが多く、当院でも1本単位のインプラント治療を行っています。
ただし多数の歯を失っている場合は埋入本数が増え、治療期間や費用、外科処置の範囲も大きくなる傾向があります。

オールオン4は、最少4本のインプラントで片顎全体を支える固定式の治療です。
同じインプラントを土台にしながら本数を抑えて連結する点が、1本ずつ埋め込む通常のインプラントとの最も大きな違いです。
取り外す必要がなく、入れ歯のようにズレる心配が少なくなります。
多数のインプラントを埋め込む方法と比べると負担を抑えられる可能性がある一方、外科手術を伴う自由診療であり、誰にでも適応できるわけではない点には注意が必要です。
残っている歯の本数やお口の状態によって、通常のインプラントが向いているのか、オールオン4が向いているのかは変わってきます。

 

オールオン4のメリット

オールオン4には、いくつかの特徴的なメリットがあります。

少ない本数でしっかり固定できる
多くの歯を失った方でも、従来のように何本も埋め込むことなく、外科処置の範囲を抑えながら固定式の歯を取り戻せる可能性があります。

症例によっては手術当日に仮歯を装着できる
骨や全身の状態など一定の条件を満たせば、その日のうちに見た目や噛む機能をある程度回復できる場合があり、人前に出る機会が多い方にもメリットがあります。

骨移植を回避できる可能性がある
通常のインプラントでは骨が不足していると骨造成や骨移植が必要になることがありますが、オールオン4では骨量が比較的豊富な部位を利用し、インプラントを斜めに埋め込むことで骨移植を避けられるケースがあります。
「骨が少ないからインプラントは難しい」と言われた方でも、精密検査の結果、適応と判断されることがあります。
ただし、すべての症例で骨移植が不要になるわけではありません。


このほか、入れ歯よりしっかり噛みやすいこと、人工歯だけでなく歯肉部分も含めて設計することで見た目の自然さに配慮できることも、検討される方が多い理由です。

 

オールオン4のデメリットと知っておきたい注意点

メリットだけでなく、デメリットや注意点を理解しておくことが、納得のいく治療選択につながります。
当院でもカウンセリングでは、考えられるリスクや注意事項を必ずご説明しています。

自由診療のため費用負担がある
健康保険が適用されないため、保険の入れ歯と比べると費用は高額になります(具体的な金額は後述します)。

外科手術が必要
手術と聞くと不安に感じる方もいらっしゃいますが、事前に全身状態を確認し、必要に応じてかかりつけ医と連携しながら治療計画を立てます。

適応できないケースがある
重度の全身疾患がある方、糖尿病などのコントロールが十分でない方、顎の骨の状態によって追加治療が必要な方などでは、慎重な検討が必要です。
だからこそ治療前の精密検査と診断が重要になります。

治療後もメンテナンスが欠かせない
インプラント自体は虫歯になりませんが、天然歯の歯周病とよく似た仕組みで、インプラントを支える歯ぐきや骨に炎症が起こる「インプラント周囲炎」を生じることがあります。
歯周病は、歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)に侵入した細菌が歯肉に炎症を起こし、進行すると歯を支える骨が溶けていく病気で、厚生労働省 e-ヘルスネットでも喫煙者は非喫煙者より歯周病にかかりやすいことや、糖尿病が悪化要因になることが挙げられています。
インプラント周囲炎も同様にプラーク(細菌のかたまり)が引き金となるため、セルフケアと定期的なクリーニングが長持ちのカギになります。
これは通常のインプラントでも共通する注意点で、本数が多いオールオン4ではなおさら毎日のお手入れと定期管理が大切になります。
日本口腔インプラント学会も一般向けに「どんなにすぐれた治療も100%うまくいくとは限らない」と説明しており、術後のお手入れの重要性を呼びかけています。
お手入れが不十分だと、せっかくのインプラントを長く維持できなくなる可能性があります。

 

大崎エリアで当院が大切にしていること|デジタルを活用したオールオン4

当院では、オールオン4治療においてディオナビガイドシステムを活用したデジタルインプラント治療を行っています。

手術前に歯科用CTを撮影し、顎の骨の厚みや高さ、神経や血管の位置などを立体的に把握します。
そのデータをもとにコンピューター上でインプラントの位置や角度をシミュレーションし、一人ひとりに適した治療計画を立案します。
さらに、シミュレーションデータから専用のガイドを作製し、それに沿って埋め込むことで、術前の計画を実際の手術に反映しやすくなります。

事前に埋入位置を詳細に検討することで、必要以上に骨や歯肉へ負担をかけにくく、身体への侵襲を抑えた治療につながることが期待できます。
骨量が限られている方でも、適切な位置と角度を検討することで、骨移植をせずに対応できる可能性があります。

実際の診療でも、他院で「骨が少ないからインプラントは難しい」と言われて来院された方が、歯科用CTでの精密検査を経て、骨が比較的豊富な部位を活かす設計で適応と判断されるケースは少なくありません。
長く入れ歯が合わずに食事をあきらめていた方が、固定式で噛めるようになって食べられるものが広がった、という声もいただきます(治療の効果や経過には個人差があり、すべての方に同じ結果をお約束するものではありません)。
だからこそ当院では、いきなり手術を急がず、まず立体的な検査と十分なカウンセリングに時間をかけることを大切にしています。

医院選びの際は、歯科用CTなどの精密検査設備が整っているか、十分なカウンセリングがあるか、メリットだけでなくデメリットも説明してくれるか、保証や治療後のメンテナンス体制が整っているかを確認すると安心です。
オールオン4は治療後も長いお付き合いになる治療です。
大崎駅の近くで治療を受けたい方も、お住まいや職場から通いやすいかどうかに加えて、長期的にフォローを受けられる環境かどうかを大切なポイントとして確認しておくと安心です。

 

オールオン4の治療の流れ

当院では、一人ひとりのお口の状態に合わせて診査・診断を行い、計画的に治療を進めます。

まずカウンセリングで現在のお悩みやご希望を伺い、歯科用CT撮影などでお口や顎の骨の状態を確認します。次に、撮影したCTデータをもとに、ディオナビガイドシステムを用いてインプラントを埋め込む位置や角度を精密にシミュレーションします。

続いてインプラント埋入手術を行い、症例によっては当日に仮歯を装着します。その後、インプラントが顎の骨としっかり結合するまで、経過を確認しながら治癒期間(当院の目安としておおむね3〜6か月)を待ちます。治癒が確認できたら仮歯を外し、機能性と審美性を兼ね備えた最終的な人工歯を装着します。その後も、長く快適にお使いいただけるよう定期的なメンテナンスでサポートします。

 

費用・治療期間・リスクについて(自由診療)

費用や治療期間は、患者さんが最も気にされるポイントのひとつです。
納得して検討いただけるよう、当院の費用・期間・リスクを以下にまとめます。
最新の金額や内訳は、当院の料金ページでもご確認いただけます。

オールオン4(自由診療)の概要一覧

自由診療について

オールオン4は、公的医療保険が適用されない自由診療(自費診療)です。

費用(税込)

・片顎(上または下):2,640,000円
・両顎(上下):5,280,000円
※別途、静脈内鎮静法88,000円、人工骨造成110,000円〜(1歯あたり)、サイナスリフト363,000円〜(1部位あたり)等が、お口の状態に応じて必要になる場合があります。これらの追加項目の金額は当院の料金ページに掲載しています。
※一定の条件を満たせば医療費控除の対象となる場合があります。確定申告が必要です。デンタルローン等の分割払いもご相談ください。

治療期間・通院回数

治療期間の目安は約6〜8か月です。
手術1〜2回に加え、調整・型取りで4〜5回程度の通院があります。治療後は3〜6か月ごとの定期メンテナンスが必要です。

主なリスク・副作用

・外科手術に伴い、出血・腫れ・痛み・感染が生じることがあります。
・下顎では神経損傷、上顎では上顎洞に関連する偶発症のリスクがあり、追加処置が必要になる場合があります。
・インプラントが骨と結合せず、脱落・再手術となる可能性があります。
・清掃やメンテナンスが不十分だと「インプラント周囲炎」を起こし、インプラントの寿命に影響します。
・全身疾患や顎の骨の状態によっては、適応できない場合があります。
・麻酔・静脈内鎮静に伴うリスクがあります。

保証制度について

当院は10年保証を設けています。1〜5年目は当院が100%保証し、6〜10年目は段階的にご負担割合が増加します。
この保証は人工歯やインプラント体の破損・脱落といった物的なトラブルに対する当院の制度であり、治療の成功やお口の健康状態そのものを保証するものではありません。
※適用条件:当院で3〜6か月ごとの定期メンテナンスを受けていること、適切なセルフケアを継続していること等。定期メンテナンスの未受診や極端な歯ぎしり・食いしばり等による破損は保証対象外となります。

 

よくある質問

Q. オールオン4は何歳まで治療できますか?
A. 年齢だけで治療の可否が決まるわけではありません。全身状態や顎の骨の状態などを総合的に判断して適応を決定します。まずは精密検査を受けていただくことをおすすめします。
Q. オールオン4は保険適用になりますか?
A. オールオン4は基本的に自由診療です。ただし、一定の条件を満たせば医療費控除の対象となる場合がありますので、詳しくはご相談ください。
Q. 通常のインプラントとオールオン4は何が違いますか?
A. 通常のインプラントは失った歯1本ごとに人工歯根を埋め込む方法で、数本だけを失った方に向いています。オールオン4は最少4本のインプラントで片顎全体を連結して支える方法で、多くの歯を失った方に向いています。どちらが適しているかは、残っている歯の本数やお口・顎の骨の状態によって変わりますので、精密検査のうえでご提案します。
Q. 手術当日に本当に歯が入るのですか?
A. 骨の状態や全身状態など一定の条件を満たしていれば、手術当日に仮歯を装着できるケースがあります。すべての方が当日装着できるわけではないため、精密検査後に詳しくご説明します。
Q. 総入れ歯からオールオン4にできますか?
A. 現在総入れ歯をお使いの方がオールオン4へ移行されるケースは多くあります。入れ歯が合わない、しっかり噛めないなどのお悩みがある方は、一度ご相談ください。
Q. 治療後はどのくらいの頻度で通院が必要ですか?
A. 治療後は3〜6か月ごとの定期メンテナンスをおすすめしています。インプラント周囲炎を防ぎ、長く快適にお使いいただくためにも、継続的な管理が大切です。

 

まとめとご相談のご案内

オールオン4は、最少4本のインプラントで片顎全体の人工歯を支える治療法です。
「総入れ歯しか方法がないと言われた」「骨が少ないからインプラントは難しいと言われた」「もう一度しっかり噛める生活を送りたい」という方にとって、有力な選択肢のひとつとなる可能性があります。
一方で、外科手術を伴う自由診療であり、適応の判断や治療後のメンテナンス体制が重要な治療でもあります。
数本だけを失った方には通常のインプラントが適していることもあり、どの方法が向いているかは精密検査のうえで判断します。

当院ではディオナビガイドシステムを活用したオールオン4治療を行うとともに、10年保証制度や定期メンテナンス体制を整えています。
オールオン4の詳細は当院のオールオンフォー紹介ページを、費用の内訳は料金ページも併せてご覧ください。

オールオン4やインプラントをご検討中の方、入れ歯のお悩みを解消したい方は、大崎の当院までお気軽にご相談ください。
適応の可否はもちろん、費用や治療期間、治療の流れについてもわかりやすくご説明します。
「こんなこと聞いてもいいのかな」と思うような小さな疑問でも大丈夫です。
ご予約は初診ネット予約から、またはお電話(03-5739-1625)でも承っております。

【医院情報】
大崎オーバルコート歯科・矯正歯科室
〒141-0022 東京都品川区東五反田2-16-1 ザ・パークタワー1F(JR大崎駅から徒歩4分)
電話:03-5739-1625

 

この記事を書いた人

小林 伸(こばやし しん)/大崎オーバルコート歯科・矯正歯科室 理事長・院長(歯科医師)

2016年に医療法人社団KDSを設立し、理事長に就任。
大崎・品川エリアで地域の歯科医療に携わっています。
日々の診療では、インプラントや入れ歯で多くの歯を失った方のご相談に向き合い、歯科用CTによる精密検査とカウンセリングを重ねながら、一人ひとりに合った治療計画づくりに取り組んでいます。

所属・認定・資格等:ITI公認インプラントスペシャリスト、日本臨床歯周病学会 歯周病認定医、日本顎咬合学会 咬み合わせ認定医、インビザライン・ドクター(各認定証は当院にてご提示できます)

本記事は、歯科医師である小林が執筆・監修しています。

医院:大崎オーバルコート歯科・矯正歯科室(東京都品川区東五反田2-16-1 ザ・パークタワー1F/JR大崎駅徒歩4分/電話 03-5739-1625)

 

参考文献

厚生労働省 e-ヘルスネット「口腔機能の健康への影響」
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-08-001.html

厚生労働省 e-ヘルスネット「歯周病とは」
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-03-001.html

公益社団法人 日本口腔インプラント学会「教えて、インプラント治療ってなに(一般のみなさまへ)」
https://www.shika-implant.org/min-implant/

 



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転載・引用をご希望の場合は、必ず当院までご相談ください。
大崎オーバルコート歯科・矯正歯科室 理事長 小林 伸


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