ホワイトニング
- 一度白くなっても後戻りする場合があります。
- 治療中は歯の内圧が高まるために痛みが出る場合があります。
- 歯質が弱かったり、あまり残っていない場合には治療できない場合があります。
- 漂白剤の影響で歯が内部吸収を起こす場合があります。 内部吸収を起こした歯は、割れるリスクが高まります。
- Q1ホワイトニングは誰でも受けられますか?
- Aほとんどの方が受けられますが、妊娠中や授乳中の方、歯や歯ぐきに炎症がある場合は、治療の適用が慎重になります。事前の診察で状態を確認してからの施術をおすすめします。
- Q2効果はどれくらい続きますか?
- Aホワイトニングの効果は個人差がありますが、一般的に数ヶ月から1年程度持続します。効果を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが有効です。
- Q3ホワイトニング後に歯がしみることはありますか?
- A一時的にしみることがありますが、通常は1~2日で治まります。特に知覚過敏がある方は、施術前に歯科医師にご相談ください。
- Q4ホワイトニング中に避けた方が良い食べ物や飲み物はありますか?
- A色が濃い飲み物(コーヒー、赤ワイン、紅茶など)や食べ物(カレー、トマトソースなど)は、ホワイトニング後しばらく避けるのが望ましいです。
- Q5自宅でできるホワイトニングと歯科医院でのホワイトニングの違いは何ですか?
- A歯科医院で行うオフィスホワイトニングは、専門の機材や薬剤を使用するため、短時間で効果を感じやすいのが特徴です。一方、自宅で行うホームホワイトニングは、時間をかけて自然な白さに近づけることができ、持続効果が長めです。
- Q6ホワイトニングは安全ですか?
- A安全です。歯科医院で使用する薬剤や機器は認可されており、専門の歯科医師が施術を行うため、安全性は高いです。ただし、個人差によるしみや違和感が生じる場合があります。
- Q7ホワイトニングは保険が適用されますか?
- Aホワイトニングは美容目的の施術であるため、保険適用外です。医院ごとに料金設定が異なりますので、事前に確認することをお勧めします。
- Q8ホワイトニングで思い通りの白さになりますか?
- Aホワイトニングには個人差があり、すべての歯が希望通りの白さになるとは限りません。施術前に歯科医師と相談し、適切な施術を提案してもらうことで、満足度を高められます。
- Q9ホワイトニングで銀歯やセラミックの歯も白くなりますか?
- Aホワイトニングは天然歯のみに作用し、銀歯やセラミック、プラスチックなどの人工の歯は白くなりません。必要であれば、ホワイトニング後に色味に合わせて人工歯の交換を検討することも可能です。
- Q10ホワイトニング後のメンテナンス方法は?
- Aホワイトニング後は、色素沈着を防ぐため、毎日のブラッシングとフロスの使用が重要です。また、定期的に歯科でクリーニングを受けると効果が持続しやすくなります。
- Q11ホワイトニング後の飲食に制限はありますか?
- Aホワイトニング直後は、色の濃い飲食物を避けることが推奨されます。具体的には、コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、醤油などです。また、喫煙も着色の原因になるため避けるのが良いでしょう。
- Q12ホワイトニングの頻度はどれくらいが良いですか?
- A通常は1年に1回程度の施術で十分ですが、個人差があるため歯の色が気になったらご相談ください。ホームホワイトニングと併用することで、持続性が高まります。
- Q13ホワイトニングに痛みはありますか?
- Aほとんどの方は痛みを感じませんが、施術中や施術後に一時的な知覚過敏を感じる場合があります。この場合もほとんどは数日で治まりますので、心配はいりません。
- Q14ホワイトニングの施術時間はどれくらいですか?
- Aオフィスホワイトニングの施術時間は約1~2時間程度です。医院や施術の内容によって多少異なりますので、事前に確認しておくと安心です。
- Q15ホームホワイトニングの使用方法は簡単ですか?
- A簡単です。医院で作成したマウスピースに専用の薬剤を入れて、指定の時間装着するだけです。詳しい手順は医院で説明がありますので、不安があればお気軽にご相談ください。
- Q16ホワイトニングに年齢制限はありますか?
- A一般的に、永久歯が生えそろう高校生以上が適用となります。小児へのホワイトニングは、歯や口腔環境に負担をかける場合があるため推奨されていません。
- Q17歯の質によってホワイトニング効果に差はありますか?
- A歯の質や元の色、生活習慣によって効果に個人差があります。また、ホワイトニングの効果が出やすい方とそうでない方がいるため、事前にご相談いただくと安心です。
- Q18自分でできる歯磨き粉でのホワイトニングと歯科医院のホワイトニングは何が違いますか?
- A歯磨き粉でのホワイトニングは表面の汚れを落とす程度の効果に限られ、内部の変色には効果がありません。歯科医院で行うホワイトニングは、歯の内側まで作用する薬剤を使用するため、より白さを引き出せます。
ホワイトニングについて
ホワイトニングは、別名ブリーチングとも呼ばれ、歯の表面に付着した色素等を落とすだけでなく、歯自体を薬剤(主に過酸化水素)の力で漂白していく方法です。
生まれつきの黄ばみ、加齢による変色、抗生物質の副作用で起きた変色など、歯質内部の色素を分解し、歯の表面に付着した頑固な汚れも分解します。
歯が白く輝くようになると清潔感が増し、さらに表情や顔色も明るい印象に変わります。また歯が白いと、実年齢より若く見えるようになるとも言われます。口元の美しさは、見た目の印象を格段にアップさせるのです。
こうしたホワイトニングには、歯科医院内でホワイトニングを行う「オフィスホワイトニング」と、ご自宅でマウスピースを使うことによって行う「ホームホワイトニング」の二つの方法があります。
それぞれのメリット、デメリットを挙げながらご説明しましょう。 また神経が無い歯だけに行えるホワイトニングである、ウォーキングブリーチについても併せてご紹介いたします。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングとは、「歯科医院で」漂白を行う方法です。
メリット
各種薬剤や、レーザーなどの光照射を用いるため、回数・期間が短く、患者様ご自身が自宅で漂白を行う煩わしさがありません。
また、歯科医師や歯科衛生士による的確な処置が可能な上、医師らとのコミュニケーションを図りながら行える安心感もあります。
デメリット
短期間で色が後戻りしやすい点が挙げられます。
オフィスホワイトニングの流れ
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングとは、専用の薬剤とマウスピースを使い、患者様ご自身が「ご自宅で」漂白を行う方法です。
メリット
通院回数が少なくて済み、特別な機械を必要としない手軽さがあって、忙しい方にも、気軽に行えます。
また回数の調整により、ご自身に合わせたホワイトニングが可能で、オフィス以上に透明感、自然感のある漂白が可能です。
オフィスホワイトニングよりも持続性が高く、長期にわたって自然な白さが続きます。
デメリット
ホワイトニング中は飲食物の制限をしなければならなかったり、比較的長時間の漂白が必要になったりするほか、薬剤による違和感が生じたり、薬剤を誤嚥したりする可能性も出てきます。
ウォーキングブリーチ
虫歯の治療により神経を抜いてしまった歯は、月日の経過とともに次第に黒っぽく変色してしまうことがあります。
ウォーキングブリーチは、こうした神経が無い歯だけに行えるホワイトニングです。
神経を抜いた後の穴に、過酸化水素と過ホウ酸ナトリウムを混合したホワイトニング剤を注入し、徐々に歯に浸透させます。
神経が無く、しかも被せ物や大きな詰め物が無い歯の変色に有効です。治療回数は通常3~5回です。
ウォーキングブリーチは自由診療となります。価格は、満足いく白さまで何回やっても1万円(税抜)です。
※薬剤作用中、仮封が外れる場合があります。その場合はお早目にご来院下さい。
年齢・性別 |
30代。女性 |
主訴 |
以前神経を取った歯が黒ずんできたので、白くしたい |
治療内容 |
神経を抜いた後の歯にホワイトニング剤を注入し、徐々に白くしていき審美面の改善を行いました。 |
治療回数 |
約1~2ケ月間(約4回~8回) |
費用 |
ウォーキングブリーチ:11000円(税込) |
Q&A
ホワイトスポット治療
ホワイトスポットとは
歯の表面の、白い斑点。これはホワイトスポットという歯の表面にできる病気です。
そもそも、ホワイトスポットができる原因としては主に「初期虫歯」と「エナメル質形成不全(エナメル質の構造が正常につくれなかった)」の2つが考えられます。
前者は歯の表面はエナメル質で覆われていますが、むし歯菌が食べ物や飲み物に含まれる糖分を餌にして酸を排出します。この酸がエナメル質を溶かしてしまう「脱灰」を引き起こし、初期虫歯となり、白濁ができてしまった状態です。
後者はエナメル質形成不全症という歯の表面にあるエナメル質が正常に形成されないことで白い斑点ができる病気です。決して虫歯ではありません。例えば、窓ガラスにヒビが入ると、すりガラスのように白くなるように、歯が作り上げられる過程で歯の表層にキズができてしまうことで、白く見えているのです。
体の健康には何の問題もありませんが、見た目の面でコンプレックスに感じる方が多くおられます。エナメル質形成不全の症状は約100人に1人の割合で現れ、その内の25%の方は前歯に症状が現れます。およそ2歳頃までに現れ、原因は諸説ありますが、半分以上の方が原因不明と言われています。
ホワイトスポットは治療できます
ホワイトスポットは原因がどうであれ、「治療しよう」と思えば治療できる病気です。しかし、一般的なむし歯治療と違って「審美目的(キレイにするため)」の治療であるため、公的保険の対象となりません。
もちろん、ホワイトスポットの原因がむし歯であれば、公的保険を使ったむし歯治療が可能です。しかし中には「せっかく治すのなら、キレイに治したい」と、あえて自由診療を選ばれる患者様も少なくありません。見た目に目立つ前歯は、むし歯や折れてしまったあとにセラミックの歯を選ぶ方が多いように、ホワイトスポットも「キレイに治したい」とお考えの方が多くおられます。
また、痛みもないことから、人から指摘を受けたり、鏡を見て歯にできた白い斑点が気になりだすような年齢になるまで、治療したいと思うこともないようです。
ホワイトスポットでお悩みの方は、幼い頃からあるため、治らないと思い込んでいる方もいらっしゃいますが、原因がどちらの場合でも歯科治療のiCon(アイコン)で治す方法があります。
ホワイトスポットの治療方法 iCon(アイコン)
歯を削らないため、当院では最も多くの方が希望される治療法です。
歯の表面を少し溶かし、歯の表面のキズを滑らかにすることでホワイトスポットを目立たなくさせる方法です。
メリット
・検査日、処置日合わせて2日で終わります
・痛みもありません
・処置も1時間程度で終わります
デメリット
・適応が限られているため、深いまたは大きい場合は非適応です
・経年的に後戻りすることもあります
ホワイトスポット治療の流れ
エナメル質全体に薬剤を塗り、前処理をします
水洗い、乾燥を行います
処置部分に別の薬剤を使用し、さらに乾燥させます
エナメル質を補強するアイコンの塗布を行います
特殊な光で硬化させます
再度アイコンの塗布を行います
再び光をあて、さらに硬化させます
治療例
アイコンを使ったホワイトスポットの改善
治療前 | 治療後 |
期間 |
1週間(2回) |
費用 |
1歯38,500円(税込) |
リスク |
露出した象牙質又はセメント質がある場合、痛みを生じます。 |