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みなさま、こんにちは。品川区　大崎・五反田の歯科治療ならオーバルコート歯科室の歯科医師の横山です。今回は歯周病による全身への影響について記そうと思います。歯周病になって奥歯がグラついたり奥歯を失ったりすると、硬いものが噛みづらくなったり、ご飯などの炭水化物や脂質の多い食事を多く摂るようになります。加えて、歯周病菌の出す毒素で歯を支える骨が溶け歯の噛み合わせが悪いためにあまりよく噛まずに飲み込みがちです。そのために早食いになり、その結果肥満になったり、肥満が進んだりするのです。

メタボと歯周病の悪循環に陥らないためにも、肥満には十分に気をつけなくてはなりません。肥満度の目安には、国際的な指標BMIが用いられます。体重（Kｇ）を身長（ｍ）の２乗で割った数値です。

例えば、身長が１６０ｃｍ、体重が６０Ｋｇの人ならば

６０÷（１．６ｘ１．６）＝６０÷１．６÷１．６＝２３．４３７５

で、BMIは約２３になります。日本肥満学会ではBMIが２５以上を肥満としています。３０以上の人は歯周病になるリスクが８．６倍も高まることがわかっています。

また喫煙者は非喫煙者の２~８倍も歯周病になりやすいというデータがあります。たばこの煙には3000種類もの化学物質が含まれ、有害物質は200~３００種類にのぼります。これらの物質が歯茎の血流を妨げ、防御機能を弱め、細菌の増殖を促します。

また精神的なストレスなどが要因で起こる歯ぎしりや、歯並びの乱れ、嚙み合わせの不調も歯周病のリスクを高め、進行を加速させます。

さらに厄介なことに歯周病も糖尿病の合併症の一つで歯茎にある血管が傷つき、歯周病菌による感染が起こりやすくなることで発症します。そのため、すでに糖尿病の持病を抱えている方、血糖値の高い方は歯周病への注意も必要です。

歯周病による全身への影響はまだまだございますので、たかが歯周病と甘んじず常日頃のブラッシングを丁寧に行いましょう。

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