歯の根元がすり減ってしまったら… 原因と対策を大崎の歯医者目線で整理します

   

 

 

こんにちは。
品川区JR大崎駅から徒歩4分、大崎オーバルコート歯科・矯正科室で事務を担当している篠宮です。

鏡を見ていて、ふと

「歯の根元が少し削れている気がする」

「前より歯ぐきとの境目に段差がある」

「冷たい水がキーンとしみるようになった」

と感じたことはありませんか。

こうした状態は、歯科では非う蝕性頸部欠損(ひうしょくせいけいぶけっそん)と呼ばれ、
いわゆる「むし歯ではないのに、歯の根元がすり減ってしまった状態」のことです。

成人では、実は半分近い人に何らかの形で見られると言われており、決して珍しいものではありません。

今日は、歯の根元がすり減る原因と、そのままにしておいた場合のリスク、
そして当院で行っている治療・予防方法について、分かりやすくお話していきます。

 

歯の根元がすり減ると、まずどんな症状が出る?

歯の根元がすり減ると、見た目だけでなく、さまざまな症状が出てくることがあります。

 

冷たいものがしみる(知覚過敏)

歯のいちばん外側は、硬いエナメル質に守られています。
ところが、根元の部分はこのエナメル質が薄く、その内側にある象牙質がすぐ近くにあります。

すり減りが進んで象牙質が露出すると、

冷たい水や飲み物

冷たい風

甘いもの

などがしみる、いわゆる知覚過敏の症状が出やすくなります。

 

歯ブラシが当たると痛む

歯の根元がえぐれたような形になると、
歯ブラシの毛先がそこに直接当たり、
「ブラッシングのたびにピリッと痛い」「その部分だけ磨きたくなくなる」
といった状態に陥ることもあります。

そうすると、痛い部分だけ磨き残しが増え、歯周病やむし歯のリスクが上がるという、悪循環にもつながります。

 

段差や見た目が気になる

前歯や小臼歯など、口を開いたときに見える部分に段差ができると、

笑ったときに根元の色が濃く見える

かぶせ物との境目が目立つ

といった、見た目のストレスにつながることもあります。

時間が経つにつれて、段差は少しずつ大きくなっていく傾向があるため、
「最初は気にならなかったのに、いつの間にか深くなっていた」というケースも少なくありません。

 

なぜ「歯の根元だけ」すり減ってしまうのか?

歯の根元のすり減りは、1つの原因だけで起きるわけではなく、複数の要因が重なって起こると考えられています。

 

強いブラッシング・硬い歯ブラシ

力を入れすぎてゴシゴシ磨く

「しっかり磨きたい」と硬めの歯ブラシを選ぶ

研磨剤の多い歯磨き粉を長年使い続ける

こうした習慣があると、
歯と歯ぐきの境目に少しずつ“擦りキズ”が蓄積しやすくなります。

特に、利き手側の犬歯・小臼歯の外側(頬側)は、
力が入りやすく、すり減りが集中しやすいと言われています。

 

歯ぎしり・食いしばりなどの咬み合わせの負担

就寝中の歯ぎしりや、日中の無意識の食いしばりも、
歯の根元に大きな力をかける要因になります。

強い咬合力が加わると、
歯の付け根の部分に微小なヒビや応力が集中し、
その部分のエナメル質が欠けやすくなる、という考え方もあります。

 

酸性の飲食物・加齢などの影響

炭酸飲料や酸っぱい飲み物をよく飲む

胃酸逆流などで口の中が酸性に傾きやすい

といった場合、歯の表面が少し柔らかくなり、
ブラッシングや咬む力の影響を受けやすくなります。

また、年齢とともに歯ぐきが下がり、根元が露出してくることも、
すり減りが目立ちやすくなる一因です。

 

放っておくとどうなる?

「しみるけど我慢できないほどではないし、様子を見ようかな」
と放置してしまうと、次のようなリスクが出てきます。

段差が深くなり、さらにしみやすくなる

歯ブラシが当たりづらくなり、その部分だけプラークが溜まりやすくなる

歯の根元からヒビが入ったり、欠けたりするリスクが上がる

見た目の変化が大きくなる(根元だけ色が違って見える など)

特に、歯ぎしりや食いしばりのある方は、進行が速いこともあるため、
「気づいたときに一度チェックしておく」ことが大切です。

 

歯の根元がすり減ってきたときの治療の選択肢

症状や段差の大きさによって、取れる対策は変わってきます。
当院では、次のような段階的な対応を行うことが多いです。

 

症状が軽い場合:コーティングとブラッシング指導

知覚過敏抑制効果のある薬剤を歯の表面に塗布する

フッ素などで表面をコーティングし、しみを和らげる

歯ブラシの当て方や、歯磨き粉の選び方を一緒に見直す

この段階でも、「痛みが楽になった」「磨くのが怖くなくなった」と感じる方は多くいらっしゃいます。

 

段差が大きい・しみが強い場合:レジンで根元をカバー

すり減った部分に、歯の色に近いレジン(プラスチックの詰め物)を接着する

段差をなだらかにして、刺激が直接伝わるのを防ぐ

見た目も自然に整えられる

レジン修復は、1本あたり1回の処置で終わることが多く、歯を削る量も最小限で済みます。

 

かぶせ物との境目が大きく削れている場合

すでにかぶせ物(クラウン)が入っている歯では、

根元をレジンで補うだけで対応できる場合

かぶせ物を外して、新しい形に作り直したほうがよい場合

のどちらかを、その歯の状態や見た目の希望に合わせて判断していきます。

 

歯ぎしり・食いしばりが強い場合:マウスピースで負担を軽減

就寝時に装着するナイトガード(マウスピース)で、咬みしめの力を分散

歯や顎関節への負担をやわらげ、これ以上すり減りが進まないようにする

「削れたところを治す」だけでなく、
これ以上ダメージを増やさないための対策も、とても重要です。

 

今日からできる予防のポイント

ご自宅で意識できることも、実はたくさんあります。

歯ブラシは「やわらかめ〜ふつう」を選ぶ

ペンを持つように軽く握り、「なでる」ように磨く

横方向に大きくゴシゴシではなく、小刻みに動かす

研磨剤が少なめの歯磨き粉や、知覚過敏用の歯磨き粉を活用する

日中の「無意識の食いしばり」に気づいたら、そっと力を抜く

どれか一つからでも構いません。
少しずつ積み重ねることで、これ以上のすり減りを防ぐ力になっていきます。

 

歯の根元が気になったら、一度ご相談ください

実は、私自身も歯の根元に小さな段差があり、
歯科医師やスタッフにブラッシングの当て方を見直してもらったり、
知覚過敏ケアのアイテムを教えてもらったりしながら、日々気をつけています。

鏡を見て、

「この削れ、放っておいて大丈夫かな?」

「治療したほうがいいのか、まだ様子を見ていいのか分からない」

と不安になることがあれば、
それはまさに歯医者さんに相談してよいタイミングです。

大崎オーバルコート歯科・矯正科室では、
歯の根元のすり減りや知覚過敏についても、レントゲンや口腔内写真で状態を一緒に確認しながら、

今すぐ治療すべきか

予防中心で経過を見てよいか

生活習慣として何を変えると良いか

をていねいにお伝えしています。

「歯の根元が気になってきたな」と感じたら、どうぞ一度ご相談ください。
これから先の10年、20年を見据えて歯を守るために、いま何ができるかを一緒に考えていきましょう。

 



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大崎オーバルコート歯科・矯正歯科室 理事長 小林 伸


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