奥歯に歯肉が被さっていたら…?

   

みなさま、こんにちは。品川区 大崎・五反田の歯科治療ならオーバルコート歯科室トリートメントコーディネーターの村田です。4月に入り、ようやく春を感じさせる桜も満開を迎えました。さて今回は「歯肉弁」についてお話したいと思います。「歯肉弁」とは、奥歯に覆いかぶさる歯ぐきの事を言います。特に6歳臼歯及び12歳臼歯が生え始める時や親知らずに見られることがあります。

↑12歳臼歯が生え始めていますが、歯冠の半分が歯肉に覆われています。

↑こちらは親知らずです。1枚目の写真と同じく、親知らずの歯冠の半分を歯肉に覆われている状態です。

この歯肉弁ですが、放置しておくとトラブルが発生する事があります。

①むし歯の発生

歯肉弁の下に歯垢(プラーク)は溜まりやすくなり、歯ブラシで取り除く事が難しく、細菌の住処を作ってしまいまい、それが原因でむし歯になりやすくなります。

②歯ぐきの腫れ

歯肉弁の下に溜まった歯垢は、疲れが溜まった時、免疫力が低下した時に歯ぐきに炎症を起こし、痛みを伴います。その為、「口が開けられなくなった」「熱が出てしまった」といったトラブルに見舞われる事があります。

こういったトラブルの解決する方法の一つとして、「歯肉弁切除」を行います。

局所麻酔をし、メスやレーザーを使って歯肉弁を切除します。処置後の痛みはほとんどありません。歯肉弁を切除することで、歯の周りの歯肉は綺麗な形となり、炎症も収まり、歯ブラシによる清掃もしやすくなります。

※もし歯肉の炎症がひどく痛みがある場合は、まずは消炎処置(抗生剤、鎮痛剤の内服)を行ってから歯肉弁切除を行う事があります。

※親知らずの歯肉弁を切除後、歯肉の腫れを繰り返す場合は、抜歯を検討する事をおすすめします。

永久歯や親知らずが生えてきたけど、歯肉が覆ってうまく歯ブラシできなかったり、歯肉に炎症、痛みがある場合は一度ご相談下さい。

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