歯並びが悪くなる原因
みなさま、こんにちは。品川区 大崎・五反田の歯科治療なら大崎オーバルコート歯科・矯正歯科室の八木です。
インフルエンザなどがはやり始めていますが、みなさまの体調はいかがでしょうか。
さて本日はお子様の歯並びが悪くなる理由についてお話いたします。
歯並びが悪くなる直接的な原因は、顎の成長がうまくいっていないことです。歯自体の大きさや形は遺伝によってほぼ決まっていますが、顎が十分に成長しないと、歯がきれいに並びません。顎の成長は成長期にたくさん食べて、たくさん運動することで促されますが、この成長が阻害される原因として重要なのは、「舌の位置」と「唇の状態」です。
例えば、舌が低い位置(低位舌)にあると、顔や顎にかかる筋肉の方向が変わり、結果的に顎が小さくなります。また、口をぽかんと開けたままでいると、顎が後ろに下がり、小さくなります。これに加えて、間違った飲み込み方(異常嚥下)をすることで、特定の筋肉が過剰に使われ、さらに顎が小さくなることもあります。
さらに根本的な原因として、子供が口を開けて口呼吸をしている理由を考える必要があります。多くの場合、アレルギー性鼻炎などによる鼻詰まりが原因で、これが口呼吸を引き起こしています。また、舌小帯や唇小帯の異常(タングタイ・リップタイ)も低位舌や口呼吸の原因となり、歯並びや顎の発達に悪影響を及ぼします。
これらの要因を放置すると、子供たちは以下のような問題を抱える可能性があります
- 顎の成長不全
- 咬合異常(顎関節症)
- 姿勢不良(猫背など)
- 咀嚼障害
- 発音障害
- 睡眠障害
- 発達障害
これらは、口腔機能発達不全症(OMD: Orofacial Myofunctional Disorder)として知られ、近年保険診療の対象にもなっています。この症状は、顎や歯並びだけでなく、全身の成長や発達にも影響を及ぼすため、早期のアプローチが重要です。
以上のように歯並びが悪くなる原因は大きく3つに分けられます。
- 根本原因(鼻詰まりやタングタイ)
- 代償性原因(口呼吸や異常嚥下など)
- 結果的原因(顎の小ささや歯列不正)
治療の具体例として、根本原因の治療(例えば鼻詰まりの解消やタングタイの手術)、MFT(口腔筋機能療法)を用いた代償性原因へのアプローチ、さらには拡大床を用いて結果的原因を解消することが挙げられます。このようにして歯並びを改善し、子供たちの健康的な成長を支えることを目指します。
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