虫歯は管理する時代?

   

みなさま、こんにちは。品川区 大崎・五反田の歯科治療なら大崎オーバルコート歯科・矯正歯科室、歯科医師の八木です。

GWもあと少しとなりましたが皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

さて、今回は「虫歯の管理」についてお話しさせて頂きます。

まず、皆さんに質問です。虫歯は必ず削る必要がある? これは正しいでしょうか?

もちろん大きな虫歯に対しては、削る治療が必要ですが、小さい虫歯に関しては必ずしも削って治療する必要はありません。

現在は、削って詰める治療から管理する治療へと時代が変化しています。

では削る虫歯と管理する虫歯どのように判断すると思いますか?

歯医者さんの肉眼による判断。比較的大きな虫歯に対しては可能ですが客観性や再現性はありません。レントゲンによる診断。この方法はかなり正確ではありますが、咬合面(歯の噛む面)の小さい虫歯であればあまり写ってきません。

そこで当院では半導体レーザーを活用した光学式う蝕検出装置「ダイアグノデントペン」を使用し虫歯の治療するのか管理するのかを判断しております。

口腔の2大疾患である”歯周病”と”う蝕”、検査の目的を比較すると歯周病はプロービング(歯茎をチクチクする検査)などで進行度を数値で管理することを目的としているのに対し、う蝕検査は経過を観察する手段がなく、目的が大きく異なります。歯周病と同じく虫歯の状態を経時的に数値で管理できる「ダイアグノデント ペン」は、”見つけてすぐに削る治療”から”進行状況に合わせて適切な管理をする治療”へと治療が変化することが可能となりました。

低出力の半導体レーザーを活用した光学式う蝕検出装置「ダイアグノデントペン」は治療開始の根拠となる客観的な数値データを示すことのできる初期虫歯に対する検出装置であり、患者・術者の両者にとって数値で判断することができため、より納得したうえで治療を受けることが可能となりました。

また、レーザーというと痛みを伴うものと不安な方もおられると思いますが、ダイアグノデントペンは歯質への侵襲性を持たない安全性の高い診断器材のため、歯科医師・歯科衛生士がチェアサイドで簡便に診断を行います。そのため、痛みや違和感を感じることはありません。また、レントゲンと比較して、臼歯部咬合面(奥歯の噛む面)の小窩裂溝部(溝の部分)における初期虫歯の診断に高い検出精度を発揮し、若年者の修復治療開始時期の決定に極めて有効な判断基準が提供されるとされております。
そのため当院では特に小児の奥歯の虫歯における切削介入時に、ダイアグノデントペンでの診断をルーティンとし、定期検診時の歯科衛生士による継続的なデータ管理により保護者への治療開始説明の根拠としております。

この虫歯は本当に削る必要があるのかなど気になることがありましたら、気軽にご相談ください。

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