歯科で使用される麻酔について

   

みなさま、こんにちは。品川区 大崎・五反田の歯科治療なら大崎オーバルコート歯科・矯正歯科室です。歯科医の横山です。11月11日より大﨑・五反田エリアの目黒川沿いの歩道にて「目黒川みんなのイルミネーション2022」が開催されております。毎晩、冬の桜に見立てた桜色のライトアップを楽しみながら歩いて帰宅しています。みなさんもぜひお近くに来られた際は是非ご覧になってはいかがでしょうか?

さて、歯科の治療において痛みが予想される場合麻酔を使用します。皆さんは麻酔と聞いてどんなイメージをお持ちでしょうか?おそらく多くの方はオーソドックスな針の麻酔を想像されると思います。しかし、歯科治療で使用される麻酔にはいくつか種類がありますので、今回はその種類と適応等についてご紹介します。

種類としては大きく分類して4種類あります。

①局所麻酔法

②笑気吸入麻酔法

③静脈内鎮静法

④全身麻酔法

それぞれご紹介致しますね。

①局所麻酔法

局所麻酔法は冒頭でもお話した虫歯治療などで使われる注射器で麻酔薬を打つ最も一般的な方法で、歯科治療では毎日のように使われる麻酔法です。痛みをとりたい場所の歯茎にピンポイントで麻酔薬を注射する「浸潤麻酔法」と、お口の奥の方を通っている太い神経の近くに麻酔注射を打って広範囲を麻酔する「伝達麻酔法」があります。伝達麻酔は骨の厚い下顎の奥歯や親知らず、複数の歯を同時に治療する時に用います。

しかし、この注射による麻酔自体チクっとするので痛くて苦手という方、多いのではないでしょうか。そのために存在しているのが「表面麻酔法」です。まず痛くない注射による麻酔を受けるために、針を刺す前に歯茎の表面にジェル状の麻酔を塗る方法が表面麻酔法です。表面麻酔をすれば、針を刺されても痛みは感じにくくなります。表面麻酔はごく表面の処置や切開などにも用いられます。

②笑気吸入麻酔法

「笑気吸入麻酔法」は鎮静、睡眠、鎮痛作用を持つ笑気と呼ばれる気体を鼻から吸入する吸入麻酔薬です。患者さんはリラックス状態になって痛みを感じにくくなります。歯の治療が怖い方や過度に緊張してしまう方などにおすすめです。ちなみに保険適応ですし、吸ったガスはそのまま身体の中で速やかに排出されるので副作用の心配もありません。ただし、妊娠中や喘息、てんかん等お持ちの方は歯科医にご相談下さい。

③静脈内鎮静法

「静脈内鎮静法」は点滴による麻酔で、笑気麻酔法よりも鎮静度が深くて持続します。鎮静薬を静脈に点滴して半分眠っているような状態を作り、患者さんの不安や恐怖心を和らげます。うたた寝をしているような状態になり、呼びかけには応じることが出来ます。健忘作用があるため、治療中のことを覚えておられない患者さんが多いです。笑気麻酔では足りない方、難易度の高い親知らずの抜歯、インプラント手術、歯医者恐怖症などの方の場合に使用されます。生体監視モニターで血圧や脈拍、血中酸素濃度を測定し、歯科麻酔科医が付き添いますので、安心して静脈内鎮静化での治療を受けていただくことが出来ます。

④全身麻酔法

「全身麻酔法」は、患者さんの意識をなくして全身の感覚を麻痺させる麻酔方法です。外科矯正などの口腔外科手術の際に使われます。麻酔医が付き添い、生体監視モニターで患者さんの状態を確認しながら行います。

以上になります。歯科治療と言うとやはり痛みを伴うイメージがございますが、少しでも痛みを感じにくいよう私たちも努めて参ります。何かございましたらお気軽にご連絡ください。

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