うちの子3歳すぎたのにおしゃぶりしてる!?

   

 

3歳を過ぎると、歯並びへの影響が出やすくなる

こんにちは。品川区・大崎オーバルコート歯科・矯正科室の篠宮です。
当院でもよく、指しゃぶりやおしゃぶりをしている小さなお子様を見かけることがあります。
小さなお子様ですし、赤ちゃんの頃から備わっている本能です。
ですがこのような疑問をお持ちになったことはないでしょうか?

「あれうちの子もうすぐ3歳になるけど、まだ指しゃぶりしてるな」
「おしゃぶりっていつやめさせたらいいのかわからない」

この“ちょっとした不安や疑問”は、どのご家庭にもあるものです。
そして、分かってはいるんです。「やめさせたほうがいいんだろうな」って。
でも現実は、寝かしつけやぐずり対策で必要な日もありますし、急に取り上げるなんてとても無理ですよね。
今日は、口元のプロである、私たちが「おしゃぶり・指しゃぶりと歯並びの関係」について、できる限り“専門用語なし”で、あなたの生活に寄り添いながら整理していきます!

 

なぜ「3歳」が大事なのか?

ここが一番大切なポイントです。
多くの研究で共通しているのは、「おしゃぶり・指しゃぶりが3歳以降も続くと、歯並びへの影響が強く出やすい」ということ。

特に起こりやすいのは——

開咬(かいこう)
奥歯で噛んでも前歯がかみ合わない。

上顎前突(じょうがくぜんとつ)
いわゆる出っ歯ぎみ。

交叉咬合(こうさこうごう)
上下の歯並びが左右どちらかがズレる。


なぜこうなるかというと、前歯が“前へ・上下へ”押され続けることで、歯やアゴの成長方向そのものが変わってしまうためです。
ただし、ここで安心してほしいことがあります。
「3歳すぎ=もう手遅れ」ではありません。
まだ戻せるタイミングです。
焦る必要はありません。まずは状況を一緒に見ていきましょう。

 

おしゃぶりと指しゃぶり、歯並びに悪いのはどっち?

よくいただく質問です。
結論はこうです。
どちらも“長時間・長期間”続くと歯並びに影響は出る。ただし、違いもあります。

種類

メリット

デメリット

おしゃぶり

形状を選べる(矯正型・生理型など、負担を減らすデザインもある)

就寝中を含めて長時間になると前歯に押す力がかかり続ける

指しゃぶり

精神的な安心材料として強い

おしゃぶりより吸う力が強く、卒業の難易度も高い

新しいタイプのおしゃぶりは、従来型より負荷が少ないものもあります。
ただし、「矯正型なら完全に安心!」という意味ではありません。
つまり、コントロールのしやすさ=おしゃぶりのほうがまだ調整しやすいというイメージが近いです。
3歳を過ぎても続くと、どちらも歯並びに影響を与えやすくなる点は同じです。

 

なぜ「3歳」が大事なのか?

前歯とアゴの“成長スイッチ”が変わるから

1〜2歳の頃のクセは、成長の中で自然にリカバリーされることもあります。
ところが3歳を過ぎると、前歯がほぼ生え揃い、アゴの成長方向も決まり始めます。

そのため——

1日3〜4時間以上使う

夜寝る時ずっと吸っている

2〜3年以上続いている


こうした条件が揃うほど、不正咬合のリスクがグッと上がることが分かっています。
これは「叱られるべき習慣」という話ではなく、“成長タイミングの問題”なんですよ!

 

やめたら戻る? その答えは「多くは戻る」

ママたちが一番心配しているポイントが、まさにここだと思います。
まず結論からお伝えすると——
おしゃぶり・指しゃぶりをやめたあとの1年で、歯並びが自然に改善する子はとても多いです。

実際の研究でも、開咬や上顎前突のような「前歯まわりのズレ」は、おおよそ6〜8割(約60〜80%)の子どもで自然に戻る と報告されています。
特に改善しやすいのは、「開咬(前歯がかみ合わない)」や「上顎前突(いわゆる出っ歯ぎみ)」です。

成長期の歯とアゴは柔らかく、回復力がとても高いんです。
そのため、クセがなくなるだけでスッと揃ってくるケースは珍しくありません。
一方で、以下のケースでは自然改善の割合が少し下がることも知られています。

指しゃぶりが5〜6歳以降まで続いた場合

舌の押し出し癖や口呼吸が残っている場合


とはいえ、「続けていたら全員が歯並びが悪くなる」というわけでは決してありません。
大切なのは、“いつ、どうやってやめていくか”と、その後の成長にあわせて様子を見守ることです。

 

やめどきの目安は「2歳半〜3歳」

当院では、2歳半〜3歳ごろに少しずつ“使用時間を短くしていく”という方法をおすすめしています。
急に取り上げる必要はありません。
むしろ急な卒業は、情緒の面で逆効果になることもあります。
「昼だけ外す → 夜はそのまま」こんな小さなステップでも、歯並びのリスクは確実に下がります。

 

無理なく進める“卒業ステップ”

1|まず昼だけ外す

2|寝ついたあとにそっと外す日を増やす

3|お気に入りのぬいぐるみなど“代わりの安心材料”を用意

4|保育園バッグには入れないなど、環境でコントロール

5|できた日はしっかり褒める(失敗しても絶対に叱らない)


指しゃぶりは難易度が高いため、場合によっては小児歯科と一緒に進めるほうが上手くいきます。

 

歯並びだけじゃない。“口呼吸”にも要注意

おしゃぶり・指しゃぶりが長く続いているお子さんの中には、口呼吸のクセがついていることがあります。
口呼吸は、以下のようなトラブルにつながる可能性があります。

歯並びの悪化

鼻づまり

いびき

集中力や睡眠の質の低下


当院では、生活の中でできる口呼吸改善のアドバイスもお伝えしています。

 

お子さんの歯並びが気になる方へ

最後にこれだけはお伝えしたいことがあります。
おしゃぶりや指しゃぶりは、“悪いクセ”ではありません。
それはお子さんが安心するための、大切な手段のひとつです。

だからこそ、無理にやめさせようとせず、お子さんのペースで、ただし成長に合わせて少しずつ進めていけると理想的です。
もし、以下のようなことが気になる時は、一度お話を聞かせてください。

歯が前に出てきた気がする

口がポカンと開いている

3歳を過ぎてもやめる気配がない


大崎オーバルコート歯科では、“いまのお子さんの成長方向”をやさしく確認できます。
もちろん、「相談だけしたい」「様子を見たほうがいいのか知りたい」そんな段階でも大丈夫です。
あなたとお子さんにとって最善の方法を、一緒に見つけていきましょう!



当サイト内の文章、画像、動画等は知的財産権により守られています。
すべてのコンテンツの無断転載、無断引用はご遠慮ください。

転載・引用をご希望の場合は、必ず当院までご相談ください。
大崎オーバルコート歯科・矯正歯科室 理事長 小林 伸


医療法人社団KDS 大崎オーバルコート歯科・矯正歯科室:https://oval-dc.net/

〒141-0022 東京都品川区東五反田2-16-1 ザ・パークタワー1F
電話:03-5739-1625

電車でお越しの方:
JR線「大崎」駅より徒歩4分
JR線「五反田」駅より徒歩10分

スマートフォン表示ですと、レイアウトが崩れてしまいます。
ご了承下さい

PAGE TOP