フッ素の効果とリスク
みなさま、こんにちは。品川区 大崎・五反田の歯科治療ならオーバルコート歯科室歯科衛生士の湯浅です。
お子様のフッ素塗布に対して心配に思われているお母さま方も多いのではないのでしょうか?今回はフッ素の効果やリスクについてお話いたします。
まず、フッ素の働きについてお話しします。
フッ素は主に3つの働きからなっています。
①歯を強くする
フッ素が歯に取り込まれ、虫歯になりにくい(溶けにくい)歯にしてくれます。
②再石灰化の促進
自然治癒が可能な初期虫歯では、虫歯を助ける事ができます。
③虫歯菌を抑制
フッ素が歯垢(プラーク)に入り、歯を溶かす細菌が作られるのを防ぎます。
オーバルコート歯科室で取り扱っている歯磨き粉や洗口液に含まれているフッ素は、フッ化ナトリウム(NaF)になります。
フッ化ナトリウムの急性中毒症状の発現量は、で2~4㎎/㎏とされています。
つまり成人で約250mgを一気に飲むと、吐き気、腹痛、下痢、けいれんなどの急性フッ素中毒をおこす事があり、致死量はNaFで約5000mgとされいています。
つまり、致死量は中毒量の約20倍になります。
これだけ聞くとすごく怖いと思われますが、、
オーバルコート歯科室で販売している小児用歯磨剤で換算してみます。
中毒量を約20kgの6歳児で考えると、歯磨き粉1.7本を一気飲みしなければ中毒を起こしません。
つまり、致死量はその20倍なので6歳児で30本以上、大人で100本以上、歯磨き粉を一気飲みしないと致死量には達しません。
これによって、日常生活での歯ブラシで急性反応が起きる事は考えにくい事が理解していただけると思います。
また、長年を使っていると慢性的なフッ素中毒として、骨フッ素症や歯のフッ素症があります。
慢性症状の一つである歯のフッ素症は、歯の形成期中に過剰量のフッ化物を長期的にに摂取していた場合に起こる歯の形成障害,およびエナメル質の異常と言われています。
飲み水に含まれているフッ化物量が8ppmを超えていて、それを6~8歳くらいまで飲み続けた人に起きる慢性反応です。
ただし、日本では飲み水に含んで良いフッ化物量が0.8ppm以下と決められているため、フッ素症を起こす可能性は限りなくゼロに近いです。
その為、誤った使用法で使用しない限り、日常生活でフッ素入りの歯磨き粉を使用することは歯や身体に害が及ぶことは考えにくいですしょう。
正しいフッ素の使用方法で虫歯予防していきましょう✨
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