歯列接触癖(TCH)をご存じですか?
2023/09/18
こんばんは🌙✨
品川区 大崎・五反田の歯科治療ならオーバルコート歯科室の相原です。
歯列接触癖【TCH】ってご存知ですか?
そのほかの時間は、上下の歯の間には1~3mm程度のすき間があるのです。
TCHとは、無意識のうちに上の歯と下の歯を接触させ続けてしまうクセです。
強い力ではありませんが、長時間、上下の歯が接触している状態が続くので、お口の中にさまざまな悪影響を与えるリスクがあります。
集中しているときや緊張しているときなどに、無意識に歯にグッと力を込めてしまう……そんな自覚のある方は要注意です。
TCHによって自分の歯や体に影響する例がいくつかあるので、紹介していきたいと思います。
●奥歯や前歯がすり減る
本来、歯の先端は細かな山形になっています。しかし、TCHをするとその部分が削れてスパッと切ったようなフラットな形状になってしまいます。
●知覚過敏になる
TCHによって歯に過剰な力がかかると、歯の表面を覆う結晶部分やエナメル質がはがれていきます。それが悪化すると、その下にある象牙質がむき出しに。象牙質への刺激は神経に伝わるため、歯ブラシが当たったり冷たいものや熱いものがふれたりすると知覚過敏が生じるようになります。
●エラが張る
歯ぎしりをすると口まわりの筋肉、いわゆるエラあたりの筋肉にある咬筋などに強い負荷がかかります。睡眠中に歯ぎしりをしている人は、例えるなら咬筋の筋トレを一晩中しているような状態にあります。そうすると咬筋や下あごの骨が発達し、エラが張ってくることがあります。
●歯のかぶせものや仮歯などが取れやすくなる
歯ぎしりで歯などに強い負荷がかかると、歯科医院で作った仮歯やかぶせものなどが取れやすくなります。また、インプラントをしている方は、金具が外れたり取れたりしやすくなります。
●頭痛や肩こりにつながる
歯ぎしりによって咬筋などの筋肉に過剰な負荷がかかっていると、それらの筋肉につながっている首や肩まわり・こめかみなどの筋肉にも炎症が起きやすくなります。その結果、頭痛や肩こりといった症状が出ることがあります。
●歯の位置が移動する・歯並びが変化する
歯と歯が強くこすれあったりぶつかりあったりすると歯が揺れ動きやすくなるため、歯並びが悪くなったり、歯の位置が動いたりすることが考えられます。特に50代以上の方は歯周病の併発に伴い、こういった症状が出やすくなります。
●歯周病の悪化につながる
歯ぎしりをすると、歯根や歯茎・あごの骨など歯を支えている土台部分にも大きな負荷がかかります。そうなると歯がぐらついて歯と歯茎の隙間が広がり、細菌が入り込みやすい状態に。その結果、歯周病の悪化を招く恐れがあります。
●顎関節症(がくかんせつしょう)の原因になる
歯ぎしりをすると下あごが前後・左右に動き、顎関節に負担がかかります。このような状態が続くと、顎関節症の原因となることがあります。
●口内で下あごや上あごの骨がふくらんだり出っ張ったりする
歯ぎしりの強い力が歯にかかると、上あごや下あごの骨が隆起することがあります。口の中を指でさわると、下あごの内側や上あごの真ん中あたりにモコモコとしたふくらみが確認できるようになります。
TCHの予防としては、歯科医院でマウスピースを作製し、就寝時、上下どちらかの歯にマウスピースを装着すると歯への負担を軽減できます。
あとは、ご自身で意識して歯と歯がかみ合わせないないようにして頂けると、最初は難しいと思いますが、慣れてくると歯への負担がなくなってきます。
もし、TCHのことでわからない事があれば、
気軽に相談して頂ければ嬉しいです😌
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