キシリトールについて

      2023/09/18

みなさま、こんにちは。品川区 大崎・五反田の歯科治療ならオーバルコート歯科室の管理栄養士の斉藤です。

緊急事態宣言は今月末まで延長されました。家にいる時間が長くなると、ついつい甘いものに手がでてしまうことが増えたという方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

 

今回はお菓子にも利用されている「キシリトール」についてお話しようと思います。みなさん、「キシリトール」と聞くと「スースーする」「ガムに入っている」などイメージするのではないでしょうか。

「キシリトール」とは糖アルコールという天然の代用甘味料です。キシリトールはいちご、あんず、カリフラワーなどの果物・野菜に含まれているほか、白樺などの木からとれる「キシラン」という糖から作られています。

 

キシリトールにはむし歯になりにくいと耳にしたことがあるかと思いますが、それだけではないのです。

①むし歯になりにくい

むし歯菌は糖類を餌にして、酸を作り歯を溶かしていきます。キシリトールはむし歯菌の餌になりにくいため、酸を作ることができません。

②歯の再石灰化を促す

キシリトールはカルシウムと結合するため、歯の再石灰化も促します。また味覚も刺激するため、唾液の分泌も促します。

③血糖値の急上昇を防ぐ

小腸での吸収速度が遅く、またインスリンの分泌を必要としないので血糖値の急上昇を防ぎます。

ちなみにキシリトール配合のガムなどを口にした時にスーっとした感じがありますが、溶解時に熱を吸収するため、ひんやりとした感じがするのです。

 

しかし、「むし歯になりくいなら、多く食べても大丈夫!」「キシリトール配合なら、食べてもむし歯にならないよね!」というわけにもいかないのです。キシリトールを摂りすぎてしまうと、おなかが緩くなることがあります。またキシリトール配合と書かれていても、砂糖などの糖類が多いものもありますので、注意が必要です。

またキシリトール以外にも、むし歯になりにくいとされる甘味料として、「エリスリトール」、「ソルビトール」、「マルチトール(還元麦芽糖、還元水あめ)」、「ラクチトール(還元乳糖)」などがあります。お菓子など手に取るときに、裏面の原材料表示を見てみるといいかもしれません。

 

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