肥満は歯周病を悪化させるってほんと❔❔
みなさま、こんにちは。品川区 大崎・五反田の歯科治療なら大崎オーバルコート歯科・矯正歯科室 管理栄養士の佐藤です。
日に日に暑さが増し、早くも夏がやってきそうですね。気温の変化で体調崩されないようお身体にお気をつけてお過ごしください。
さて今回は歯周病に関する興味深い研究結果を見つけましたので、共有させていただきます。
みなさま突然ですが、歯周病と肥満は深く関係していることをご存知でしょうか。私も、聞いて驚いたのですが実は肥満は歯周病を悪化させる可能性があるのです。
なぜ歯周病を悪化させるのかそのメカニズムについて説明します。
研究成果として「肥満マウスの腸内細菌を移植して実験的歯周炎を誘発させた。すると、肥満マウスの腸内細菌ではプリン代謝が亢進しており、その結果血中の尿酸値が上昇して歯周病における炎症性骨破壊を促進することが明らかになった１)」とあります。
つまり肥満者の腸内細菌ではプリン代謝が亢進しているため炎症性疾患である歯周病を促進するのです。
歯の定期メンテナンスを受診されている方は既にご存じかも知れませんが、歯周病は歯周病細菌が歯を支える組織(＝歯槽骨など)を溶かす恐ろしい病気なのです。歯の周りに付着する歯石やお掃除が行き届かなくなることにより歯周病の細菌が停滞し病状が進んでいきます。ほとんどの場合痛みはないので、問題ないだろうと過信して放っておくと、歯肉の炎症が進み歯槽骨が溶かされ歯が抜け落ちてしまうこともあるのです。末永く自分の歯を残したいものです。
今回は肥満と関連付けて歯周病のお話をしましたが、今や歯周病の有病率は30歳以上で3人に2人という高確率です。誰にでも隣り合わせのこの歯周病。毎日の歯磨きと３~４カ月に1回の定期メンテナンスで歯周病予防のご協力をさせてください。
一緒に頑張りましょう🎶
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参考文献
１)Keisuke Sato, Kyoko Yamazaki, Tamotsu Kato, Yumiko Nakanishi, Takahiro Tsuzuno, Mai Yokoji-Takeuchi, Miki Yamada-Hara, Nobuaki Miura, Shujiro Okuda, Hiroshi Ohno, Kazuhisa Yamazaki,Obesity-Related Gut Microbiota Aggravates Alveolar Bone Destruction in Experimental Periodontitis through Elevation of Uric Acid,mBio,https://journals.asm.org/doi/10.1128/mBio.00771-21
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