根面う蝕について

      2023/09/18

みなさま、こんにちは。品川区 大崎・五反田の歯科治療ならオーバルコート歯科室 歯科助手の石橋です。

今日は天気予報で雪マークがついていてビックリしました!日中は雨でしたが、夜中から明日の朝にかけては雪の予報。みなさま風邪を引かないようくれぐれも温かくしてお過ごし下さいね。

さてみなさま、「根面う蝕」という言葉を聞いたことはありますか?

「根面う蝕」とは、歯の根っこの部分にできる虫歯のことで、成人の虫歯に多いのが特徴です。

歯は、歯茎から上の部分を「歯冠部」、歯茎より下の部分を「歯根部」といいます。加齢や歯周病により歯茎が下がると、歯茎に埋まっているはずの歯根部が露出します。この露出した部分を「根面」といい、根面が虫歯になることを「根面う蝕」といいます。

 

●根面は虫歯になりやすい

私達が食事をするときに使っている歯冠部は、一番外側に厚みのある硬いエナメル質、その内側に軟らかい象牙質の二重構造になっています。
一方、根っこの部分である歯根部は、硬いエナメル質はなく、ごく薄いセメント質が象牙質を覆っているだけです。そのためセメント質は酸によって簡単に溶かされてしまい、すぐ象牙質がむき出しになってしまいます。
そして、この象牙質はエナメル質よりも酸に弱いため虫歯になりやすく進行が速いのです。

 

●こんな方は根面う蝕に要注意!

①歯周病、間違ったブラッシングにより歯茎が退縮している。

歯茎が下がり歯根部が露出すると、上記の通り虫歯になりやすくなります。力を入れて歯を磨く習慣のある方も繰り返すうちに歯茎を痛め、歯茎が下がる原因となります。

②歯ぎしりや食いしばりにより歯の根元が削れてる。

強い圧がかかることで歯が削れてしまいます。研磨剤入りの歯磨き粉の使いすぎも歯の根元を削ってしまう原因になります。

③かぶせ物が多い

かぶせ物と歯の境目に歯垢がたまりやすくなります。歯磨きがうまくできず再び虫歯になる原因となります。

ある報告によると 40 歳代~80 歳代の約半分 47%は根面う蝕があり、年代別では 60 歳代~70 歳代が最も多いそうです。その一方で、20 歳代でも根面う蝕がある方がいるので、予防は早め早めに始めましょう!

 

●根面う蝕を予防する方法

①歯周病を予防する

根面う蝕は歯茎が下がることが原因です。歯茎を下げる一番の原因となる歯周病を予防しましょう。歯周病は自覚症状がほとんどなく進行するので定期的なメンテナンスが大切です。

②フッ素入り歯磨き粉や洗口液の活用

すでに歯茎が下がり歯根がむき出しになっている場合に有効です。「歯の石灰化の促進」と「歯質の強化」が期待できます。優しく丁寧に磨くようにしましょう。

 

歯茎が下がってしまうのは年齢のせいだけではないのですね。

クリニックでの定期的なメンテナンス、フッ素入り歯磨き粉や洗口液でのセルフケアを通じて一緒にお口の健康を守っていきましょう!

 

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