ひみこのはがいーぜをご存じですか?

      2023/09/18

みなさま、こんにちは。品川区 大崎・五反田の歯科治療ならオーバルコート歯科室、管理栄養士の斉藤です。新型コロナウイルスで大変な年でしたが、早いもので今年も残り1か月となりましたね。では、今回は「ひみこのはがいーぜ」についてお話しようと思います。

「ひみこのはがいーぜ」という標語をご存じでしょうか?この標語は1990年に噛むことの大切さを考えることを目的として発足した日本咀嚼学会の標語です。よく噛むことの8つの効用から構成されています。

 

ひ:肥満防止➡ゆっくりよく噛んで食べることで、満腹中枢が刺激され、食べすぎを防ぎま

す。

み:味覚の発達➡よく噛んで味わうことで、食品の味がよくわかります。

こ:言葉の発音がはっきり➡口の周りの筋肉を使うようになり、表情が豊かになります。ま

た、舌もよく動くのできれいな発音ができます。

の:脳の発達➡脳に多くの血流が流れるようになり、脳が活性化します。子供の知育を助け、

高齢者の認知症予防にもつながります。

は:歯の病気予防➡唾液の分泌が増え、虫歯予防や歯周病予防につながります。

が:がん予防➡唾液中の酵素には発がん物質の発がん作用を消す働きがあります。

い:胃腸の働きを助ける➡食べ物が細かく砕かれ、消化酵素の働きを助けます。

ぜ:全力投球➡歯を食いしばることで力を入れることができます。

 

よく噛むことには様々な効果があります。ですが、現代人はやわらかいものを食べることが多く咀嚼力は衰えつつあると言われています。現代の日本人の1回の食事での咀嚼回数は約600回と言われており、600回と聞くと多く聞こえますが戦前では約1400回も噛んでいたと言われています。

 

では、よく噛んで食べるにはどうしたらいいのでしょうか。よく噛むようにするポイントとして①噛み応えのある食品を取り入れる、②調理方法の工夫、③食べ方の工夫があります。

 

①噛み応えのある食品を取り入れる

食物繊維の多い食品(根菜やきのこ類など)や、弾力のある食品(たこ、いか、こんにゃくなど)、乾燥した食品(ナッツ類、ドライフルーツなど)を食事やおやつに取り入れると自然に噛む回数が増えます。

②調理方法の工夫

食品を大きく切る、繊維の向きに沿って切る、皮つきのままにすることなど、同じ食品でも切り方を変えることで、噛む回数を増やすことができます。また加熱時間を短くする、薄味にすることもおすすめです。

③食べ方の工夫

一口30回ずつ噛む、飲み込もうと思ったらあと10回噛んでみる、水分で流しこまないようにするなど食べ方を意識することで噛む回数を増やすことができます。

 

噛むことは全身の健康にもつながります。一口30回は噛むことなど大変だと思いますが、意識することが大切なので、できることからやってみてはいかがでしょうか。

 

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