マイクロスコープってなに?
2024/10/19
みなさま、こんにちは。品川区 大崎・五反田の歯科治療なら大崎オーバルコート歯科・矯正歯科室 歯科医師の八木です。 日中の寒暖差が激しい日々が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回はマイクロスコープを使った歯科治療について説明させていただきます。マイクロスコープの特徴とは何でしょうか?
マイクロスコープの3つの要素として、拡大、照明、記録の三つの機能が重要と言われています。
拡大
マイクロスコープを使った治療の大きな特徴は、肉眼では見えないものを20倍程度にまで拡大観察できるということです。 これは何を表すかというと、肉眼での治療もマイクロスコープを使った治療と治療自体は同じものでも、むし歯の治療を最低限の歯質の切削で治療が出来ますし、暗く狭い根管部分(歯の根の部分、神経が入っている管)も、顕微鏡治療では明るく拡大出来ますので、従来のレントゲンを参考にしながら経験と勘を頼りに施す治療とは大きな差が出ます。
照明
拡大視野で治療を行うとどうしても視野が暗くなってしまいます。マイクロスコープはLED若しくはハロゲン、キセノンの強力なライトで術野を照らしてくれます。
記録 マイクロスコープはビデオカメラをセットし、記録することが可能です。患者さんにどんな治療を行ったのかを確認してもらうことができます。つまり今行った自分自身の治療を見ることができるのです。
マイクロスコープの治療内容 マイクロスコープを使った、コンポジットレジン修復 コンポジットレジンとは、主に初期から中期のむし歯の治療に用いられるプラスチック樹脂の”詰めもの”で、当日中に処置が完了します。 コンポジットレジンは使用しやすい反面、とても繊細な材料で詰め方によって結果に大きな差が出ます。顕微鏡(マイクロスコープ)を用いて時間をかけて丁寧に詰めれば、素晴らしい適合性と美しさを兼ね備えた治療になります。 大切なのは、コンポジットレジンを詰める前にむし歯を可能な限り取りきるということです。健康な歯をできるだけ削ることなくむし 歯だけを削り取る作業はマイクロスコープなしには難しく、特に神経が露出しそうな深いむし歯の場合は結果に大きな差が出ます。
マイクロスコープを使った根管治療 根管とは、歯の中の神経(歯髄)が入っている管のことです。ここがむし歯で感染すると、残念ながら神経を取り除かなければなりません。 ところが、神経は取ったものの肝心な感染が取れていない状況が頻発します。根管はとても狭く複雑に入り組んだ形をしていて、簡単に感染を取りきることが出来ないからです。根管の中は肉眼で見ることができず、一般的にはレントゲンを参考にしながら”経験”と”勘”を頼りに手探りで治療を進めていきます。そうすると見落としが発生し感染源が残こってしまい、再治療になる場合があります。 しかし、マイクロスコープで根管内を詳細に観察することが可能になると、感染源の見落としをかなり減らすことができ、細部にまで治療が出来るようになり、治療の成功率は飛躍的に向上します。 次に注目すべきは「根管治療」の精度と、治療後に装着する「被せ物」の精度による成功率の違いです。
端的にお伝えすると、 「精度の高い根管治療」と「精度の高い自費の被せ物」を選択することで、根管治療の成功率は90%を超えるということです。また、同じ状態であっても「精度の低い根管治療」と「保険診療の被せ物」を選択すると成功率は20%を下回ります。 つまり、患者さんがどの治療法を選択するか、もしくは、その医院がどのような治療を行うかで成功率、つまり、歯を残せるか否かが変わるということです。 マイクロスコープによる歯科治療をご希望の方は気軽にスタッフまでお声掛けください。
マイクロスコープ根管治療のデメリット
・保険適用外となるため、治療費が高額
・治療を受けられる歯科医院が限られる
・1回あたりの治療時間が長くなる
マイクロスコープを使った根管治療の価格(全て税込)
1根管:60,500円
2根管:93,500円
3根管:126,500円
4根管:159,500円
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