ホワイトスポット治療
ホワイトスポットとは

歯の表面の、白い斑点。これはホワイトスポットという歯の表面にできる病気です。
そもそも、ホワイトスポットができる原因としては主に「初期虫歯」と「エナメル質形成不全(エナメル質の構造が正常につくれなかった)」の2つが考えられます。
前者は歯の表面はエナメル質で覆われていますが、むし歯菌が食べ物や飲み物に含まれる糖分を餌にして酸を排出します。この酸がエナメル質を溶かしてしまう「脱灰」を引き起こし、初期虫歯となり、白濁ができてしまった状態です。
後者はエナメル質形成不全症という歯の表面にあるエナメル質が正常に形成されないことで白い斑点ができる病気です。決して虫歯ではありません。例えば、窓ガラスにヒビが入ると、すりガラスのように白くなるように、歯が作り上げられる過程で歯の表層にキズができてしまうことで、白く見えているのです。
体の健康には何の問題もありませんが、見た目の面でコンプレックスに感じる方が多くおられます。エナメル質形成不全の症状は約100人に1人の割合で現れ、その内の25%の方は前歯に症状が現れます。およそ2歳頃までに現れ、原因は諸説ありますが、半分以上の方が原因不明と言われています。
ホワイトスポットは治療できます
ホワイトスポットは原因がどうであれ、「治療しよう」と思えば治療できる病気です。しかし、一般的なむし歯治療と違って「審美目的(キレイにするため)」の治療であるため、公的保険の対象となりません。
もちろん、ホワイトスポットの原因がむし歯であれば、公的保険を使ったむし歯治療が可能です。しかし中には「せっかく治すのなら、キレイに治したい」と、あえて自由診療を選ばれる患者様も少なくありません。見た目に目立つ前歯は、むし歯や折れてしまったあとにセラミックの歯を選ぶ方が多いように、ホワイトスポットも「キレイに治したい」とお考えの方が多くおられます。
また、痛みもないことから、人から指摘を受けたり、鏡を見て歯にできた白い斑点が気になりだすような年齢になるまで、治療したいと思うこともないようです。
ホワイトスポットでお悩みの方は、幼い頃からあるため、治らないと思い込んでいる方もいらっしゃいますが、原因がどちらの場合でも歯科治療のiCon(アイコン)で治す方法があります。
ホワイトスポットの治療方法 iCon(アイコン)
歯を削らないため、当院では最も多くの方が希望される治療法です。
歯の表面を少し溶かし、歯の表面のキズを滑らかにすることでホワイトスポットを目立たなくさせる方法です。
メリット
・検査日、処置日合わせて2日で終わります
・痛みもありません
・処置も1時間程度で終わります
デメリット
・適応が限られているため、深いまたは大きい場合は非適応です
・経年的に後戻りすることもあります
ホワイトスポット治療の流れ

エナメル質全体に薬剤を塗り、前処理をします

水洗い、乾燥を行います

処置部分に別の薬剤を使用し、さらに乾燥させます

エナメル質を補強するアイコンの塗布を行います

特殊な光で硬化させます

再度アイコンの塗布を行います

再び光をあて、さらに硬化させます
治療例
アイコンを使ったホワイトスポットの改善
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期間 |
1週間(2回) |
費用 |
1歯38,500円(税込) |
リスク |
露出した象牙質又はセメント質がある場合、痛みを生じます。 |